仕入れ車の整備費用は、車検のタイミングや在庫を考慮して店頭価格に上乗せされています。

仕入れ車の整備コスト

仕入れ車の整備コストは、仕入れた時点の状態や業者の考え方によって大きく変わってきます
ディーラー系中古車販売店や大手チェーンの場合は、整備コストに法定点検の基本料金を算入させています。
整備を専門にする整備士スタッフがいる場合、人件費を確保しないいけない都合もあって、整備コストを高めに設定していることが多いです。

 

一方、小規模の中古車販売屋は簡易的な点検とオイル・ワイパーなど最低限の消耗品交換のみで済ませてしまうケースもあります。

 

 

大手は整備コストを一律設定している

中古車の整備

車は放置するだけでも新たな不具合が発生することがあるので、仕入れ車は簡易的な点検のみで売りに出して、買い手が決まってから納車前に整備する方法が一般的です。
中古車は車庫証明や陸運局で名義変更手続きをする都合で、店頭在庫を即お持ち帰りすることはできません。
車庫証明は最短でも4~5日かかるので、成約してからの整備でも時間的な余裕はあります。
ただし、成約後の納車前整備が高額でも、お客へ追加請求することはできません
大きな整備コストは事前に把握して、修理代を含めた価格設定にする必要があります。

 

大手中古車販売店は、車検付きの中古は6万円、車検を取り直す場合は10万円など最低の整備コストを一律設定しています。
実際にバラして詳しい状態確認をした結果、軽整備で対応できた場合は浮いた整備コストを販売店の利益にしています。

 

小規模業者は整備してから店頭に並べるケースがある

店頭に並べる前に整備を済ませておけば、成約してから楽をすることができ、必要コストを事前に把握できるメリットがあります。
思わぬ不具合で販売店負担の修理をするリスクを回避できますし、少ない整備で対応できれば車両価格を安くして在庫回転を速めることも可能です。

 

ただし、長期在庫になると再整備の必要が出てきます
また、店頭在庫で売れずに業者用オークションや業販で転売した際には、整備にかかったコストが考慮されません。
交換が必要な状態のタイヤを新品に替えれば多少は価値が高まりますが、整備にかかる人件費は完全な損失になります。
成約後に整備を進めた方が低リスクで効率的ですが、小規模業者は時間に余裕があることを理由に、経営者や整備スタッフが空いた時間に整備することが多いです。

 

 

中古車屋は整備士がいないと開業できない?

販売や買取をメインにした中古車屋は整備士および整備のスキルがある人材がいなくても開業できます
車に乗っていて異音やエンジンがかからなくなる不調は滅多に出ませんよね?
中古車を何も整備せずに売っても9割のケースで不具合は発生しません。

 

万一、何かあった場合は提携している修理業者を使う方法でも対応できます。
この場合は保証を含めた価格設定にするか、保証なしの現状販売で修理費用は実費になることを事前にお客へ通知しておく必要があります。

 

 

まとめ

仕入れ車の整備コストは、最安で消耗品代の数千円から可能です。
タイヤ、バッテリーなど明らかに交換が必要な部品があれば、車両価格に修理代を上乗せしておきましょう。

 

整備にどれだけコストをかけるかは経営者の裁量です。
中古車販売店は成約するまで整備はしないけど、中を綺麗に見せるためにルームクリーニングを事前に行う場合があります。
ルームクリーニングは業者価格で1台1万円ほど。ほかにもタイヤを新品に替えておくと外観の印象が良くなります。
整備コストを抑えることは可能ですが、コストをかければクレームを減らして成約率を高めることができます

 

なお、現在はネット掲示板やレビュー機能、SNSの影響力が大きいです。
再販の整備コストをケチるのは悪いことではないですが、納車してすぐに不具合が出たり保証修理の対応が悪いと、ネット上に悪い口コミを書かれて風評被害が発生するケースがあります。
簡易的な点検で車の状態を見極める自信がなければ、しっかり整備をしておくべきです。
中古車を買う時は、納車前整備の内容を確認しておきましょう。