中古車販売における買取強化の激化は、ネット普及によるツールの進化が理由のようです。

多くの店が「買取」を強化する理由

一昔前は販売だけに注力する車販売店が多数見られましたが、昨今は「買取」を強化する販売店が増えています。
車買取専門店のパイオニア存在のガリバーは自社販売に注力していて、新車ディーラーは中古販売の専門拠点を用意するのがトレンドです。

 

なぜ、多くの店が「買取」を強化するのか?その理由は単純で、個人から直接買取した方が儲かるからです。

 

 

販売方法が多様化した

90年代から買取専門店が流行した理由は、在庫を持たずに買取だけを行う方式が効率的だったからです。
当時はディーラー下取りの査定が安く、買取のみで事業を成立させることが簡単でした。
しかし、2007年のリーマンショックをキッカケに国内の車市場が低迷し、販売店と買取専門店の双方で売上が大きく下落しました。

 

また、インターネットの普及によって、複数店舗展開する大手チェーンは在庫情報をグループで共有できるようになりました。
陸送業者の価格競争が進んだことも、大手チェーンが買取に力を入れるキッカケになった一つです。

 

さらに車の性能と耐久性も進化したので、粗悪な中古車を仕入れてしまうリスクが軽減しています。
以前は売れる中古車と売れない中古車の格差が大きかったので、販売店は希望条件が合う車だけをオークションで仕入れていました。
現在は、買い手もネットで全国から中古車を探せるので、いかなる条件の中古車でも価格設定さえ適切なら早期売却が可能です。

 

つまり、競争激化と業務効率を良くするツールやサービスの進化によって買取した車を自社販売する難易度が下がっています
大手が自社販売の強みを活かした買取に力を入れたことで、小規模業者が生き残るには大手にはない独自のネットワークが求められるように変化しました。

 

 

中古車相場が明確化された

中古車の相場資料の数々

インターネットの普及で業者用オークションの相場情報を手軽に閲覧できるようになりました。(オークション会員とオプションのWebサービスが必須)
以前はオークション会場ごとの落札情報を紙媒体やオークション会場の現地ツールでチェックするしか方法がありませんでした。
車業者でも明確な相場を把握していないことが多く、タイミングさえ良ければオークションで安く仕入れをすることも可能でした。
2010年以前は、オークション会場Aで仕入れて中古車をオークション会場Bで売って利益を出す個人事業主も存在していました。

 

現在はネットから全国の落札情報を閲覧できるので、中古車相場が明確になり安く仕入れることが難しくなっています
仕入れ担当者の力量で利幅を増やす余地が少なくなったため、多くの店が自社買取で仕入れコストを下げようとする取り組みを始めています。

 

 

見込み客を探すのが簡単になった

一昔前の車業者は、車が停まっている家のピンポンを押して査定を依頼する訪問販売が行われていました。
現在は昔ながらの熱血系業者が新人へ度胸試しとして訪問販売することがある程度で、買取の見込み客を探すのはWebサービスが一般的です。

 

代表的なサービスが「一括査定サイト」です。提携すれば小規模業者でも査定依頼を希望する見込み客を発見することができます。

ほかにも検索エンジンに広告を出したり、SNSで集客する事例などもあります。

 

ネットで集客するには広告料や一括査定サイトへの紹介料などコストがかかりますが、ポスティング広告をはじめアナログの広告より集客効率が非常に高いです。
複数の業者と競合されることが多いですが、ネットツールで簡単に集客できるようになったため、販売をメインにしていたお店でも手軽に中古車買取へ参入できる環境へ変化しています。